転職報告はできるだけ円満に終わらしたいのが理想ですよね?
実は転職報告にもルールやマナーといったものがあります。
上司や同僚に転職を伝えるタイミングや話の切り出し方、順番など細かく分ければたくさんあります。
今回はそんな転職報告をスムーズに伝える方法を詳しく紹介します。
上司に引き留められて「転職を長引かしたくはない」「退職するまで職場の人と仲良くいたい」と思っている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
まずは多くの方がミスをする転職報告するタイミングについて解説していきます。
転職の報告を早く伝えればいいではない
転職は今ある仕事の引継ぎをしないとしないといけないので、早く伝えなければいけないと思うかもしれません。
ですが、実は早く伝えるにもリスクがあるんです。
リスクは以下の2点になります。
- 周りから転職を引き留められる
- 周りの人が冷たくなる
まずは、転職を決めてから早く報告しなければいけないと焦る前に、「早く伝えるリスク」を理解して冷静になりましょう。
それでは詳しく解説していきます。
周りから引き留められる
転職を早く報告しすぎてしまうと、職場の周りから転職を引き留められます。
引き留めようとする理由は以下の2点です。
- 寂しくなるから
- 転職を引き留めれると思っている
引き留められたら基本的には断るだけでいいのですが、一番厄介なものがあります。
それは転職を批判して引き留めようとする人です。
上司の場合ですと「どこへ行っても君は通用しない」などのよく耳にするフレーズです。
こういった言葉を何度も聞かされていると、本来優秀な人であってもだんだんと自分に対して否定的になってしまいます。
例え、その上司が転職する人のことを思っての発言だとしてもです。
もし「そんなことない!俺は転職先でも活躍できる!」くらいの反骨精神が退職するまで続けばいいです。
ただほとんどの人は転職に対して不安になっていくのです。
転職してしまえばそれで終わりです。
ですが、余計な不安感を抱いてしまうと、転職するモチベーションが下がり、転職活動がはかどらないリスクがあります。
転職先が決まっていたとしても、新しい職場に不安感を抱いていれば肝心の仕事のパフォーマンスが落ちてしまうリスクが出てくるでしょう。
このように、転職に対して不安感を煽られるのはデメリットしかないのです。
この不安感を煽られる期間を短くするという理由も踏まえて、早すぎる転職報告はやめておいた方が良いでしょう。
周りの人が冷たくなる
転職を応援してくれる人もいますが、中には転職に対して不快感を抱く人もいるということです。
転職した方からアンケートを見ても、一定の割合で同僚や上司が突然冷たくなったという声が見られました。
冷たくなっても、転職活動自体の変化は見られませんが、どうせならストレス感じずに仕事を辞めていきたい人が大半でしょう。
上司や同僚達は退職者の仕事を引き継がないといけないので、普段から業務が忙しい職場であれば転職する人を良く思わない人も多いのかもしれません。
こういった思い掛けない人間関係のトラブルは、多くのストレスが溜まります。
できるだけストレス溜めず辞めたいのであれば、職場の人と関わる時間を減らす工夫というのも必要です。
転職報告するベストなタイミング
ここでは、転職を報告するベストなタイミングについて考察します。
転職報告のタイミングを間違えれば、先ほど紹介した「転職に対して良く思わない人」を多く作ってしまうリスクがあります。
ベストなタイミングで転職報告をして、円満退職を目指していきましょう。
転職にベストなタイミングは以下の通りです。
- 転職先を決定した後
- 2か月前に報告
- ボーナスを貰ってから転職報告
この3つを詳しく解説していきますので、自分に合ったタイミングを選んでみてください。
転職先を決定した後
転職先が決まっている状態であれば、そうそうのことがない限り引き留められることはありません。
新しい企業の内定がすでに決まっている状態ですので、相手も仕方がないという心理が働くからです。
一番スムーズに辞めれる条件のタイミングでしょう。
基本的には新しい職場が見つかっているのであれば、1~2か月程度で退職できます。
転職先を決定してから報告する落とし穴
しかし、報告するのがベストなタイミングだとしても、実は一番過酷な転職報告のタイミングです。
仕事をしながら転職をすることになりますので、かなりの忙しさを覚悟しないといけません。
特に転職エージェントなどのサービスは面談や電話での連絡などが必要です。
働きながら転職活動を行うというのは、転職エージェントによっては相性が悪い場合があるんです。
そして、転職エージェントを利用しないとしても、面接などの時間は応募した企業も営業時間に行うことが基本なので、会社を休まないといけなこともあるでしょう。
現職を何度も休暇しないといけないかもしれませんし、または優良企業であっても都合の悪い時間帯にある面接は断らないといけない場合も出てきます。
こうなってしまうと、転職の選択肢が少なくなってしまい、希望条件に合う企業に転職するのが難しくなります。
転職が長引くほど、自分を不利な立場にもっていってしまうので、いわば諸刃の剣と言ってもいいでしょう。
2月前に転職報告をするのが基本
次に紹介するタイミングは退職を決めてから、2か月前に転職報告です。
多くの方が、転職報告をするタイミングです。
転職先が決まっていないのであれば、2か月の間は節約して、今後の転職資金をためていくのでもいいです。
または、転職活動を働きながら始めてもいいでしょう。
もちろん、転職する決意は3か月前くらいからしていたほうが、さらに今後の予定も組みやすくなります。
ただ3か月前に退職報告してしまうと、少し転職報告してから退職までの期間が長いので、実際の転職報告は2か月前にしてください。
2月前に転職を報告するメリット・デメリット
このタイミングで報告するメリットとしては、いろいろな転職活動への計画を立てれるということです。
退職した後に転職活動に移るのであれば、そのための資金をためるために節約生活をしてもいいでしょう。
働いていない期間を作りたくないのであれば、伝え終わった後から転職を始めることもできます。
反対にデメリットとしては、退職する理由をしっかりしておかないと引き留められる可能性があるということです。
どうしても、次に新しい職場で働くという強制的な理由がありません。
そこに付け込んで、引き留めようとする方もいるでしょう。
こういった状況での辞め方も、本記事後半で紹介するので参考にしてみてください。
ボーナスを貰ってから転職報告をする
ボーナスをいただいてから転職するというのは一見、いやらしいです。
ですが、ボーナスは労働基準法で「労働の対価」とも認められています。
今までの労働対価を貰っても何もおかしくはありません。
転職する時期にもよりますが、貰えるのであれば貰っておくのが良いでしょう。
しっかりと有給消化も行ってください。
最近では退職金も減ってきている傾向にありますし、しっかりと労働の対価は会社から貰っておいたほうが良いでしょう。
転職を報告するNGタイミング
次に転職報告を円満にしたいなら、避けたほうが良いタイミングについて紹介します。
転職報告のNGタイミングは以下の3点になります。
- 繁忙期前
- 引継ぎの期間が短すぎる
- 誰かが辞めた後
それぞれ詳しく解説していきますので、できるだけ避けるようにしましょう。
繁忙期前
いわゆる決算時期や忙しくなる月の直前で辞められると会社に迷惑が掛かります。
よほどその会社がブラックで、社員全員が会社のことを嫌いでない限り、誰も次の仕事を応援してくれる人はいないでしょう。
もちろん、転職先が決まってしまったなどの仕方がないパターンもありますが、できるだけ迷惑をかけずに辞めるのがセオリーです。
もし、繁忙期前に転職先などが決まり辞めないといけないのでしたら、冷たくなる人が多くなるかもしれませんが、早めに転職報告をすると良いでしょう。
引継ぎの期間が短すぎる
今現在の仕事を引き継ぐ機関が短すぎて間に合わないのも、周りの恨みを買うことになるでしょう。
引継ぎ作業をしたのにもかかわらず間に合わなくなるパターンは、他の人がもう一度引継ぎをすることになります。
残っている社員たちの二度手間なってしまい、あなたに対する印象が悪くなってしまいます。
できるだけ、引継ぎが間に合わなくなる迷惑はかけないようにしましょう。
誰かが辞めた後
転職というのはタイミングです。
不本意になってしまった場合はどうしようもないですが、できるだけ誰かが辞めた後に転職報告をするのは辞めておきましょう。
残る社員は次から次に引継ぎの対応に追われてしまい印象が悪くなってしまいます。
できるだけ他の人と辞める時期が被らないようにしてください。
転職を伝える基本的な順番と流れ
転職の基本的な順番は以下になります。
ぜひ、転職をする流れの指標にしてみてください。
期間 | することリスト |
3か月前 | 転職プランを考える |
2か月前 |
|
1か月前 |
|
退職日 | 転職活動スタート or 新しい職場 |
3か月前に転職しながら働くのか、退職してから働くのかを決めてください。
また、もし退職してから転職活動を行うのであれば、生活費はいくらかかるのかなどの計算もして、なるべく活動資金を貯金しておきましょう。
基本的にはいきなり退職届を出すのではなく、上司と話し合った後に渡したほうが、会社側も受け取ってもらいやすくなります。
上司へ転職報告の伝え方
ここでは、上司に伝える転職報告の具体的な方法について紹介します。
- 引き留められそう
- 渋られそう
- 残念がられる
このように、不安な気持ちがある方はぜひ、ここで紹介する方法をお試しください。
上司に円満に転職報告できるのは以下の方法になります。
- 報告前にアポイントを取っておく
- 理由は会社のせいにしない
- 自分のキャリアプランを明確に伝える
- 辞めると言い切る
それでは詳しく解説していきます。
報告前にアポイントを取っておく
まず、上司に転職報告する場合は、転職報告するアポを取りましょう。
ある程度の時間を確保することにより、しっかりと転職について話し合う時間を作ります。
仲のいい上司であればご飯に誘ってもいいですし、そうでなければ昼休憩など上司とゆっくり話せる時間を確保してもらってください。
アポの伝え方としては、以下のように言うといいです。
上司のアポの取り方
今後のことでお話したいことがあるのですが、お時間いただいてもよろしいですか?
もちろん、上司との関係性もあるので、このフレーズをを少しカジュアルにしたほうが良い場合もありますし、上の例のように礼儀正しく言ってもどちらでも構いません。
各自で判断していきましょう。
ポイントは「お話したいことがある」と言い切ることです。
ここで変に「相談したいことがある」などと曖昧な表現を使ってしまうと、上司もまだ説得の余地があると勘違いされてしまいます。
勘違いされてしまうと、いざ話した時に渋られたりする可能性があるので、上司とあなたお互いが苦労することになってしまいます。
遠回しにですがアポを取る段階から「転職の話」と「転職する決意は固まっている」ことを上司に伝わるようにしていきましょう。
理由は会社のせいにしない
いざ、転職する理由を伝える時は他者社責任にするのではなく、自己責任の理由にしてください。
- 給与が少ない
- 経営方針が合わない
- 今のままだと将来が不安
- 上司と合わない
例のように、会社を理由にして退職報告をしてしまうと、失礼にもなります。
また、上司から「改善するから」と言われてしまい、退職するのを引き留められてしまいます。
引き留める理由を作ってしまうと、どうしても上司とダラダラと言い合いになってしまったり、関係性が悪くなってしまいます。
できるだけ、転職理由は「将来こんなことをしたい」「こういった職業に興味がある」など、自分が悪いという立場を作っていきましょう。
自分のキャリアプランを明確に伝える
転職理由を説明するときのポイントになります。
漠然と「こうしたい」と伝えるのではなく、具体的に自分のしたいことを説明できるようにしましょう。
上司も転職理由を聞いて「はい、わかった」とはなりません。
- 「なんでそう思ったの?」
- 「いつから?」
- 「それで将来は大丈夫なの?」
- 「もう転職先は決まっているの?」
- 「決まっていないのであれば、今後どうするの?」
- 「不安定だから、転職は考えたほうが良い」
このように、あなたの転職理由を否定してきます。
あなたが上司から信頼されているほど、引き留めようとするでしょう。
引き留められた際には、しっかりと上司に納得してもらうために、自分が今後どうしていきたいかの計画を用意しておきましょう。
また将来を入念に考えるということは、自己分析の役割も果たすので、転職活動の一環として自分を見つめなおしてください。
辞めると言い切る
最終的には「辞める意思は変わらない」という考えをしっかり伝えましょう。
どんなに、自分の実現したいキャリアプランを上司に説明しても、理解してくれない人はしてくれません。
どんなに上手に説明しても、転職を認めてくれない上司というのは必ずいます。
あなたの任されている仕事内容などにも関係してきますし、ほとんどの場合は「転職してほしくない」というのが上司の本音でしょう。
強引に辞めるのも良くはないですが、転職報告をしたのであれば辞めるという意思を曲げないようにしてください。
退職するまでの期間を長くしてしまうのは、周りから「この人は仕事を辞めたい」と認知されています。
できるだけ辞める意思を見せたのであれば、妥協せずにきっぱり辞めるようにしましょう。
転職報告する際の注意点
ここでは転職報告したときに、多くの人がミスしやすいポイントを紹介します。
円満に退職するポイントにもなりますので、しっかりと押さえてください。
それでは詳しく解説していきます。
LINEやメールでは報告しない
直接、転職報告するのは緊張しますが、大事な話なのでしっかりと直接会って話しましょう。
また、文字でのやり取りですと、どうしても転職したい気持ちというのが伝わりずらくなります。
メールやLINEで以下の内容を送ったとします。
勝手ながらWEBデザインの道に進みたいと思い、
自分の将来を真剣に見つめなおした結果、退職しようと思っています。
このような内容の文章を受け取った上司の心理は「なるほど、真剣に考えたのか」 or 「本当に真剣なの?」の2つです。
どうしても文字だけで気持ちが伝わらない分、気持ちが伝わりずらくなってしまいます。
なので、送ったとしてもアポのメールまでにしておき、転職する意思を伝えるメール、LINEは送らないようにしましょう。
SNSに近況報告はしない
SNSで「転職したい」「転職活動の近況報告」などは投稿しないようにしましょう。
今の時代、誰があなたのアカウント見ているのかわかりません。
もし、同期がそのような内容を見て、遠回しに上司に伝わってしまえば、面倒な状況になってしまいます。
転職に関してのSNSの報告は全て終えてからにしておきましょう。
直属の上司から伝える
転職報告は直属の上司からにしてください。
社内で一番あなたの面倒を見てくれたのは、直属の上司です。
他の人から伝えてしまうと、上司は会社での立場がなくなってしまいます。
上司がワンマンや理不尽でない限りは、直属の上司から転職報告をしていくのがマナーです。
もし、理不尽な上司であったりしたときは、転職報告しても認めてくれないなどの場合があるので、柔軟に対応していきましょう。
最後に、、、転職報告を円満にしたいのであれば
いかがでしょうか?
転職報告にも様々なルールがありまうす。
できるだけ円満にスムーズに転職活動をしたいのであれば、今回紹介した転職報告の方法を参考にしてみてください。
もし、もっと自分の状況にマッチした転職報告の仕方を知りたいのであれば、転職エージェントサービスを利用することをおすすめします。
転職エージェントサービスには面談があり、アドバイザーと話をして、あなただけの転職アドバイスをしてくれます。
できていると思っていたのに、今回紹介した転職マナーよりもスムーズに事を進める転職報告の仕方があるかもしれません。
下の表は、サポートに定評がある、転職エージェントをまとめた表になります。
サービス名 | 特徴 |
リクルートエージェント | 支援実績から的確なサポート受けるのであれば |
doda | アドバイザーが平均的に優秀、支援実績も多数あり |
マイナビエージェント | 20代の信頼度No.1 |
type転職エージェント | 満足度の高い手厚いサポートに定評あり |
注意点としては、できるだけ転職エージェントを利用する時は複数登録するようにしましょう。
転職エージェントのアドバイザーによっては、転職の行動を急かしてくるときがあります。
こういった急かしてくるアドバイザーがいたとしても、自分ペースの転職活動を提案してくるアドバイザーに変更する手段として、複数のエージェントに登録するのが必須です。
転職エージェントを詳しくまとめたページはこちらです。