就活の面接では、面接官から「最後に質問はありますか?」という風に逆質問があるのが定番です。
「特にないです。ありがとうございました。」と言ってはもちろんだめですし、「御社の魅力は何でしょうか?」のように安易な質問を考えていませんか?
もし、答えがYESなのであれば、一次面接すら受けりません!
また、この逆質問というのは、あなたをアピールする絶好のチャンスです。
そんな、内定をゲットする可能性を上げるための逆質問のコツについて紹介していきます。
後半では良い例文やNGの逆質問も紹介するので、面接官にあなたという印象を色濃く残し内定をもらえる可能性を上げていきましょう。
まずは初めに逆質問が面接において、どのような結果をもたらすかについて解説します。
逆質問であなたの印象は変わるのか?
面接というのは、面接官が用意した質問の回答で合否が決まっているといっても過言ではありません。
いわば、逆質問はおまけのようなものです。
なので、「逆質問で面接に受かる受からない」というよりは、「逆質問で印象を更に良くする」という考え方が正解でしょう。
反対に逆質問で印象が下がってしまうリスクはすごく大きいです。
どんなに、その前の質問の受け答えが良くても、逆質問で印象を悪くすることを言ってしまえば、一気に不採用になってしまうこともあります。
それまでの印象が良いのに最後に印象を悪くしてしまうのであれば、質問せず面接を終わらせた方が内定、選考通過は貰いやすくなります。
逆質問いわばハイリスク、ローリターンともいえる面接最後の難関と言ってもいいでしょう。
ただし、うまくいけば、面接官に好印象を与えることができます。
逆質問は何個くらい用意すればいいのか?
2、3個くらいあれば、面接では十分なストックになります。
複数人の面接で、他の応募者と用意していた逆質問がかぶってしまうパターンと状況によって質問を使い分けるパターンを用意しておけば大丈夫です。
逆質問を用意しておくべき時のポイントとしては、周りの応募者と用意した質問が同じ際に、別の質問ができるように対策しておいてください。
例えば、
「入社までにしておいた方がいい勉強や資格、準備した方がいいことなどはありますか?」
の用意しておいた質問が同じだったとします。
そこで、面接官に同じ質問はできないので、
「採用された際に、配属はどのようにして決まるのでしょうか?」
などの、配属の決まり方など全く違う質問を用意しておけば、質問が同じイレギュラーに対応できるでしょう。
逆質問で好印象を残すためのテクニック
ここでは実際に逆質問をする際に、面接官に好印象を残せるテクニックを紹介します。
あらかじめ用意した質問に一工夫加える方法なので、あなたが今現在に用意している逆質問にも活かすこともできます。
あなたが本番で無理なく使えそうな範囲で取り入れてみてください。
【初級】逆質問に軽く質問した理由を入れる
まずは一番簡単な好印象を残す逆質問の方法を紹介します。
ほとんどの応募者は
「採用された際に、配属はどのようにして決まるのでしょうか?」
のように、すぐに本題の質問をしてしまうのがほとんどです。
あなたが周りと差をつけようとするのであれば、用意した質問に選んだ理由を付けると面接官に印象が残りやすくなります。
例えば、先ほどでも紹介した、
入社までにしておいた方がいい勉強や資格、準備した方がいいことなどはありますか?
という逆質問をあなたが用意していたとします。
質問をいきなり言う前に
「ぜひ御社にご縁があった場合には、できるだけ早く業務に慣れて戦力になりたいと思っています。
入社までにしておいた方がいい勉強や資格、準備した方がいいことなどはありますか?」
のように一言付け足すだけで熱心&しっかり考えている印象を面接官に与えることができます。
応募者の多い人気企業に行くほど、同じような質問をされている面接官が多いのが現状です。
一工夫だけで、面接官に残るあなたの印象が変わります。
即席で質問する理由を考えてもいいですが、面接前に考えておくとスムーズに本番でも一工夫な印象に残る逆質問をすることができます。
【中級・上級】理由に御社を調べてきたことをアピールする
更に周りと差をつける逆質問のテクニックを紹介します。
この方法は少し手間はかかりますが、あらかじめ調べた会社情報をもとに、用意した質問に選んだ理由を付け足してください。
あまりにも調べまくた理由がニッチな場合だと、面接官も把握できておらず答えれない場合があります。
最終面説など、会社の在籍が長い人が面接官の時に特に効果を発揮するでしょう。
例えば、
「できるだけ早く業務に慣れるには入社までにしておいた方がいい勉強や資格、準備した方がいいことなどはありますか?」
という風に、質問に会社情報をもとに一工夫加えたいとします。
会社のホームページからの情報をもとに一工夫加えるのであれば、
「御社のホームページでみんなが好きなライフスタイルを選択できる社会の実現を目指していると拝見したのですが、ぜひ私も御社にご縁があるのであれば、力になりたいと思っております。
できるだけ早く業務に慣れるには入社までにしておいた方がいい勉強や資格、準備した方がいいことなどはありますか?」
のようになります。
質問の内容としては、入社までに準備しておく資格や勉強という単純な質問ですが、「御社を調べました。」というのをさりげなくアピールし、より面接官に熱意が伝わります。
最終面接などで周りに少し差を付けたい時に使うと、効果的なテクニックになるでしょう。
ダメな逆質問マナー
次に面接官にしてはいけない逆質問のマナーを2つ紹介します。
調べれることは質問しない
- どのようなサービスを扱っているのか
- どのような商品を扱っているのか
- 御社の強み
などなど
このような自分で調べたらわかる質問は、会社の志望度が低いなど思われるので避けるべきでしょう。
自分の受ける企業は面接を受ける前にリサーチしてください。
そして、リサーチした際に不明だった部分を面接時に逆質問してみるのもおすすめです。
本命の会社であるほど、このリサーチの部分に妥協はしないでください。
福利厚生や給料については聞かない
- 有給は取れるのか
- 初任給はいくらか
- 残業はどうなのか
などなど、
福利厚生や給料の話も好ましくありません。
福利厚生や給料について聞いてしまうと、やはり働く気があまりない、志望度の低い応募者と思われてしまいます。
本当に気になるのであればOB訪問などで、OBと信頼関係を築いてからさりげなく聞くのが良いでしょう。
逆質問例50選(NGあり)
次におすすめ逆質問を50選紹介します。
もちろん、そのまま使ってもいいですが、個性を出したいのであれば、言い換えたり自分なりに考えて使ってください。
それぞれの会社によって前述した一工夫を加えて独自の逆質問にするのがベストです。
ここでは逆質問の種類をこの4つに分けています。
- やる気の高さをアピールしたい場合
- 自己PRを押し出したい場合
- 質問が浮かばない場合
- 【NG例】してはいけない逆質問
してはいけない質問を把握しつつ、残り3つのタイプの逆質問で自分が使えそうなものをえらんでみてください。
逆質問は自分をさりげなくアピールできる場なので、「逆質問までにやる気が伝わらなかった場合」「自分の長所を出せなかった場合」「穏やかな面接で特に質問することがない場合」と、
それぞれ、その時の判断でどの意図を含んだ逆質問を選んだほうが良いのか、臨機応変に対応するといいでしょう。
【逆質問例1】やる気の高さをアピールしたい場合
やる気の高さ(志望度)をアピールしたい方におすすめの逆質問例です。
やる気をアピールしたい場合は、御社に入った際にいかにして早く活躍できるかを逆質問でアピールします。
そして、「自分に足りない部分があれば入社までに用意しておくよ」というメッセージを質問に込めます。
一次面接の場合は、面接官もどう答えていいかわからない場合があります。
その時は○○さんの見解を聞きに行くように持っていけばいいでしょう。
【逆質問例2】自己PRを押し出したい場合
自己PRをもっと押し出したい!という方におすすめの逆質問です。
自己PRを更にアピールしたい場合は、サラッと質問にどのような長所があるかを逆質問に入れていきます。
直接アピールするのではなく、将来に活かしたいという意思を伝えることで強引さも消えるので厚かましさが消えます。
自己PRをもっと伝えたいときは、さりげなく最後の逆質問でアピールしてみてください。
【逆質問例3】質問が浮かばない場合
「思い浮かばない」「したい質問がない」という場合におすすめの逆質問です。
自己PRや志望動機を上手く面接で対応できた時はより会社に対し深い質問をするようにしましょう。
深く会社に切り込むことでより、自分のやる気をアピールできるので志望度の高い応募者だと面接官から思われます。
最後に印象の良さを底上げしたいときに使うといいでしょう。
【NG例】してはいけない逆質問
このように、「福利厚生」や「給料」のこと、「調べればわかる内容」「面接官が答えずらい内容」は質問しないようにしましょう。
「ダメな逆質問マナー」のところでも解説した通り、給料や福利厚生などを聞いてしまうと面接官に志望度の低い応募者と思われてしまいます。
また、経営理念の様に調べてもわかるようなことや、「私に合った仕事を任されますか?」など面接官が答えずらい質問もイメージダウンになってしまうので気を付けましょう。
最後に、、、志望する企業の内定をもらうために!
逆質問は最後にあなたの印象を良くする場面です。
面接官の質問だけに気を取られて見落としがちですか、失敗しないためにしっかり対策しましょう。
また、志望動機や自己PRについてもしっかり対策し、志望する会社からの内定を貰える可能性を上げてください。
逆質問で面接官が丁寧に質問に答えてくれたのであれば、感謝の言葉も忘れないでくださいね。
面接官が「良いこと聞いてくれる応募者だな」と思い出してもらえる逆質問を目指していきましょう。