転職の面接では服装にこだわってください。
第一印象で面接官から「だらしない」と思われてしまえば、あなたが素晴らしい回答をしても、第一印象のイメージを引きずられて挽回するのが難しくなるからです。
「見た目は9割」などの本が出版されていますが、転職でもまさしくその通りなのです。
本記事では、そんな面接で第一印象を良くするための服装での男女別のマナーや状況別の着こなしを解説していきます。
面接で第一印象を良く見せて、有利に進めたい方はぜひ参考にしてみてください。
【男女】転職面接の服装マナー6選
まずは、男女ともに絶対に外せない面接の服装マナーについて紹介します。
季節によっての気こなしのポイントなども変わってくるのですが、基本的にはこの6つのマナーは絶対に外してはいけません。
以下が紹介する面接服装マナーになります。
- 服のメンテナンスはしっかりしておく
- 清潔感ある服装
- 服の配色は無難なもので
- 会社の要望に合わせた服装をする
- アクセサリーは極力着用しない
- 服装以外の部分も気をつける
それぞれ詳しく解説していきますので、服装マナーについて不安な方は参考にしてみてください。
服のメンテナンスはしっかりしておく
服は「何を着るか」だけがマナーではありません。
スーツは常にスーツ専用のハンガーで保存して、型崩れがしないようにしましょう。
特にパンツなどはが保存の仕方を間違えると、センタープレスなどが消えてしまったり、ズレたところに癖がついてしまいやすいので気を付けましょう。
※センタープレス:パンツの中心部分につけられたライン
ジャケットの中に切るシャツなども、しわにならないように気を付けてください。
また、汚れがついている場合などは、マメにクリーニングに出しましょう。
常に綺麗な状態を保つように心がけるのが、面接を受ける者としてのマナーです。
清潔感ある服装
服に汚れなどがついていないか気を付けるようにしてください。
また、衣類などの匂いにも細心の注意を払いましょう。
喫煙者の場合、タバコの匂いがついている可能性があります。
おすすめな方法としては、スーツを着た後はファブリーズなどで常に消臭しておいてください。
面接前などは、匂いがつく料理などは控えて、なるべく匂いがついていない状態で面接に挑みましょう。
服の配色は無難なもので
基本的にスーツなどの配色はネイビー、グレー、ベージュ、黒などのオーソドックスなものにしましょう。
明るめの色や、ストライプなどの柄付きのものは、どうしても面接官に軽い印象を持たれやすくなります。
面接では選ばないようにするのが無難です。
会社の要望に合わせた服装をする
基本的には自分が良いと思う、自分ファーストで面接の服装を決めないでください。
常に会社がどのような服を望んで切るのか、この業界ではどんな服装を指定kばいいのかついて考えていきましょう。
あくまで面接の際は、なるべくビジネスシーンに合った服装を選ぶようにしてください。
アクセサリーは極力着用しない
ネックレスや指輪などは極力着用しないようにするのが無難です。
基本的にはつけるにしても結婚指輪だけに抑えておいてください。
もちろん、結婚指輪なども派手な場合は、付けない方が良いでしょう。
服装以外の部分も
面接は服装だけに気にするのではなく、髪型などにも気を付けましょう。
メンズであれば、前髪を上げるスタイルで清潔感のある髪型にしてください。
女性の場合であれば、ロングヘアの場合はハーフアップやポニーテールなど、まとまりある髪型がおすすめです。
ワックス、ムースやスプレーでナチュラルに固めて、お辞儀などした時に髪が乱れないようにすると良いでしょう。
【男性向け】面接の服装はこうしろ
ここでは、男性の転職面接でのスーツマナーについて紹介します。
自分にはどれができていないのか、しっかりと把握して本番では面接官に好印象を見た目から与えていきましょう。
ジャケット
基本的にはボタンが2つ縦に一列ついているシングルを選んでください。
本当はダブルの方がフォーマルな位置づけになるのですが、面接の場では「威張って見える」などの印象を与えてしまいます。
サイズ感もボタンを占めてウエストのところが拳一つ分くらいの余裕が丁度いいと言われています。
サイズ感があっていないと、だらしなく見えるので気を付けましょう。
シャツ
シャツもサイズがあったものを着用してください。
基本的には白の無地を選び、サイズがわからなければ青山や青木などのスーツ屋さんへ行くと良いでしょう。
出向いた際には店員さんに「自分のサイズがわからない」と伝えると、あなたの体を採寸して、ジャストサイズのシャツを紹介してくれます。
紹介されたシャツのサイズを覚えておくと、今後のシャツの購入でも時短になるので便利ですよ。
S・M・Lなどでサイズを選んでしまうと、袖の部分が長すぎたり、ウエストの部分がきつすぎたりしてしまうことがあります。
プロの方にサイズを測ってもらって、それに合ったものを着用するのがベストです。
ネクタイ
ネクタイのカラーやデザインによって、さまざまな印象を面接官に与えることが可能です。
例えば、赤といった暖色系のカラーだと「積極性」「情熱」などのイメージを与えます。
反対に青などの寒色系は「知的」「落ち着いた」などのイメージを見る側に与えます。
派手過ぎず、かつ面接官に自分が与えたい印象のネクタイを面接当日には選んでいきましょう。
パンツ
パンツに関しては、ノークッション、ハーフクッション当たりの長さのものを着用し、スタイルを良く見せましょう。
どうしても、パンツの裾にクッションができてしまうと、野暮ったい印象になってしまいます。
あとは、一本線のセンタープレスがしっかり綺麗についたものを着てください。
見ている人はこのセンタープレスを見て、この人が普段だらしないかを判断します。
保存方法がしっかりしていないとこのセンタプレスいがんだりするので気を付けましょう。
ベルト
ベルトは基本的には、スーツ用の物を着用すれば問題ありません。
靴や時計のベルトなどの着用している革製品とカラーを揃えて、まとまりのあるようにしましょう。
インナー
インナーはできるだけベージュのものを選ぶか、白色の物を選ぶようにすると良いです。
どうしても黒などの暗い色だとシャツから透けてしまう可能性があります。
スーツだとジャケットを羽織っていることがほとんどなのであまり目立ちはしません。
ですが、少し暖かい日などに不意に脱いでしまって、だらしない印象を与えてしまう可能性もゼロではないので避けるのが無難です。
ソックス
靴下は基本的にはスーツと同系色を選ぶか、靴と同じ色を選ぶのが基本です。
間違っても白のソックスなどは履かないようにしましょう。
また、暑い日などどうしてもくるぶし丈や短めの丈のソックスを履きたくなります
ですが、座った時に肌の部分が見えてカジュアルな印象を与えてしまうので避けましょう。
そもそも、スーツの着こなしでくるぶし丈のソックスを着用はマナー的にはNGです。
腕時計
スーツで時計着用はマナーです。
腕時計は派手過ぎないものを選びましょう。
年齢などでも、見え方は関係してくるので、目立つものを選ばないようにしておけばいいでしょう。
特に、30代前半まででハイブランドの時計を付けていると、どうしても嫌らしい印象に見えてしまう可能性があります。
シチズンやセイコーなどの腕時計を付けておけば、上の年代からでも悪い印象は持たれにくいです。
ただし、あくまでシンプルなデザインに限ります。
鞄
基本的には書類を貰った特にしまうことができるビジネスバックを使用すれば問題ありません。
ビジネス向けにデザインされたリュックなども使用してもいいのですが、マナーを気にする会社の場合だと気に入られない場合がありますので注意しましょう。
もう一つのポイントとしては、自立して立つタイプが面接でも応用が利きます。
鞄などもベルト、時計のベルトや靴と色を合わせると、雰囲気に統一感が出るのでおすすめです。
【女性向け】面接の服装はこうしろ
ここでは、女性の転職面接でのスーツマナーについて紹介します。
自分にはどれができていないのか、しっかりと把握して本番では面接官に好印象を見た目から与えていきましょう。
ジャケット
黒や紺、ベージュ、グレーなど落ち着いたカラーを選ぶと良いでしょう。
女性の場合、ネクタイなどで、少しの個性を出せない分、スーツのカラーなどでこだわりを見せていってください。
特にベージュなどのカラーであれば親しみやすい印象ですし、紺色などであれば落ち着いた印象を面接官に与えることが可能です。
シャツ・カットソー・ブラウス
女性はインナーの使い分けでもガラリと雰囲気を変えることができます。
シャツであればよりフォーマルな印象を作ることができます。
カットソーでもネック部分がVの字かUの時かだけでも印象が変わってきますのでこだわってみてください。
注意点としては、あまり肌の露出をしすぎないのと、カラーはなるべく白、または白に近い淡い色を選びましょう。
パンツ
パンツはスカートと比べても見る側に「アクティブ」な印象を与えます。
バリバリのキャリアウーマンなどをイメージしてもらうと、パンツが多いという印象を持つのではないでしょうか?
女性のパンツには裾が広がったフレアタイプ、足首まで一直線になっているストレートタイプ、裾が絞られたテーパードタイプの3種類があります。
過度に裾が広がったフレアタイプや、過度に裾が絞られたテーパードタイプはカジュアルな印象を与えてしまうので、利用する際には気を付けましょう。
丈の長さについてはパンツのタイプによって分けます。
パンツのタイプ | 丈の長さ |
フレア | ヒールが半分隠れる長さ |
ストレート | ヒールが数ミリ隠れる |
テーパード | ヒールが数ミリ隠れる |
また、春夏用のクールビズのタイプであればアンクル丈などのパンツで多いのですが、カジュアルな印象を与えてしまうので、面接では避けるのをおすすめします。
スカート
スカートも様々な種類がありますが、基本的にはタイトな作りでひざ丈のスカートが良いでしょう。
また、身長が低い場合は膝上の方が全体的なバランスが良く見える時があるので、上手に調整してください。
もし膝上のスカートの場合は、座った時に下着が見えないかどうか確認しておきましょう。
ストッキング・タイツ
基本的には肌色のものを選ぶのがマナーです。
黒などは冠婚葬祭に使用するものなので、面接の場では適していません。
目安としては、普段使用するファンデーションと同じくらのカラーを選んでおけばいいでしょう。
ただ自分の足が思ったより白くて失敗したという方も多いようです。
なるべくカラーを選ぶ際には、自分の肌の色などを把握しておきましょう。
ヒール・パンプス
レディースの場合、靴はパンプスがヒールの2つの選択肢になります。
ヒールの高さ5センチまでで、太めの安定感のあるものを選らびましょう。
また、パンプスなどは長時間履いていると疲れてしまうこともあります。
疲れを感じさせないポイントとしては、サイズが合っているのはもちろんのこと、つま先のトゥの部分にこだわると良いでしょう。
足指の形 | トゥのデザイン |
親指が一番長い | ラウンドトゥ |
人差し指が親指より長い | アーモンドトゥ |
足指の長さが変わらない | スクエアトゥ |
この表のように、自分の足指の特徴を把握して選ぶことによって、疲れにくいパンプスやヒールを選ぶことができます。
駅から遠い場所が面接会場だったりもするので、できるだけデザインだけでなく機能性でも選ぶようにしましょう。
腕時計
腕時計はシンプルなデザインのものを選び、あまり主張が強くないものを選びましょう。
シンプルだからと言ってカジュアルすぎる物は選ばないようにしてくださいね。
アクセサリー
結婚指輪だけの着用だけで十分です。
シンプルなデザインのピアスやネックレスであっても、付けないのが無難でしょう。
【状況別】面接の服装マナー
ここでは、状況別の転職面接でのスーツマナーについて紹介します。
自分にはどれができていないのか、しっかりと把握して本番では面接官に好印象を見た目から与えていきましょう。
夏の季節
夏場の場合はクールビズの浸透でネクタイをするかしないか迷いますが、基本的には指定がない限りスーツを着用します。
面接はフォーマルな場でありますので、クールビズだと違和感が出てしまいます。
どうしても暑くて汗が止まらない場合は、現地に着く直前までネクタイを外して向かいましょう。
女性の注意点としては夏場でもストッキングを着用しましょう。
どうしても素肌の足を見せるのは面接官にだらしない印象を与えてしまいます。
夏は制汗剤を常に持ちあるいておくと、清潔感を保てるのでおすすめです。
他にもハンカチなどの、汗を拭くアイテムはマスト用品です。
冬の季節
冬は基本的にコートを着用するかと思いますが、基本的にはスーツ用のコートを利用するようにしましょう。
カジュアルなダウンなどはどうしても、フォーマルな面接の場では不向きです。
高くないものでいいので、ないのであれば購入をおすすめします。
コート種類であれば、ステンカラーコート、チェスターコート、トレンチコートのどれかだと安心です。
コートを買いに行く際は、面接で挑むスーツを着ていくとサイズ選びのミスを防げますよ。
服装に指定がない・自由な時
服装が指定されていない時は男女ともにビジカジスタイルを目指すと良いでしょう。
指定されていないからと言ってカジュアルすぎる服装で臨んでしまうと、その場だけの印象でもなく「普段の仕事からだらしない」という印象を持たれてしまい内定から遠ざかってしまいます。
そこで、ここでは男女別にビジカジスタイルのポイントを解説していきます。
男性の場合
男性の場合であれば以下の服を着用すると良いでしょう。
- テーラードジャケット
- シャツ
- 細めのパンツ
- カジュアルな革靴
テーラードジャケット
テーラードジャケットはスーツと同じウール素材のものが、程よい高級感などが出て、だらしなく見えないのでおすすめです。
あまりに安いテーラードジャケットはシルエットが崩れやすく、面接官から「だらしない」「子供っぽい」という印象を与えてしまうので気こなしには気を付けてください。
あくまで、私服なので安い物でもいいですが、あまりに安すぎる物は購入の際には気を付けましょう。
細めのパンツ
もし、細めのパンツを履くのがしんどいという方は、テーパードパンツなどの裾に近づいていくにつれて細くなっていくパンツを履くと太ももの部分にもゆとりができるのでおすすめです。
革靴
革靴もスーツ用のものを使ってしまうとどうしても、バランスが悪くなってしまうのでアパレルショップなどで売っているレザーシューズなどが良いでしょう。
夏場の指定がない場合は半そでシャツ、またはポロシャツを選びクールビズのスタイルで面接に臨むと良いでしょう。
私服がめんどくさいと思う方へ
どうしても服選びがめんどくさい場合は、セットアップなどを選ぶと迷わずに済んでいいですよ。
今のファッショントレンドがオーバーサイズの傾向がありますが、できるだけジャストサイズのものを選んでいくようにしましょう。
参考例
以下の画像はジャケットコーデなので参考にしてみてください。
中に来ているカットソーとシューズをレザーに変えればよりフォーマルな印象を与えることができます。
セットアップのパターンになります。
上の画像は少しオーバーサイズに着こなしているのですが、面接の場合ではこういったセットアップをもっとジャストサイズに気こなしてください。
セットアップを1着持っていると、私服と言われた時でも迷わずに済むのでおすすめです。
女性の場合
女性の場合は、幅広い着こなしが可能です。
ですが、あまりにもカジュアルすぎる服装は避けましょう。
この上の2つの画像ように、落ち着いた印象や大人っぽい雰囲気を心がけてコーディネートすると、面接でも印象良く残すことができます。
リクルートスーツは転職面接ではあり?
リクルートスーツでの面接は基本的にはおすすめしません。
第二新卒など、まだ若い時期であればギリギリ大丈夫です。
ですが、リクルートスーツはビジネススーツよりもがサイズ感が少し大きく、初々しさなど未熟な印象を持たれてしまいます。
基本的には避けるのが無難でしょう。
最後に、、、服装には徹底的にこだわれ
見た目で「だらしない」と面接官から思われてしまうと、どんなに優れた自己PRや志望動機を用意していても伝わりづらくなります。
見た目にこだわり始めたら、面接が上手くいくようになったという転職者もいます。
また、転職面接の服装以外の部分でもしっかり対策をしたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。
なぜなら、転職エージェントサービスはマンツーマンであなたをサポートし、あなただけの転職アドバイスをしてくれるからです。
下の表は、そんなサポートに定評がある、転職エージェントをまとめた表になります。
サービス名 | 特徴 |
リクルートエージェント | 支援実績から的確なサポート受けるのであれば |
doda | アドバイザーが平均的に優秀、支援実績も多数あり |
マイナビエージェント | 20代の信頼度No.1 |
type転職エージェント | 満足度の高い手厚いサポートに定評あり |
利用する注意点としては、できるだけ転職エージェントを利用する時は複数登録するようにしましょう。
転職エージェントのアドバイザーによっては、転職の行動を急かしてくるときがあります。
こういった急かしてくるアドバイザーがいたとしても、自分ペースの転職活動を提案してくるアドバイザーに変更する手段として、複数のエージェントに登録するのが必須です。
転職エージェントを詳しくまとめたページはこちらです。